「自ら作れる」ことの重要性

FRINGEを設立した時に、一番意識したことは「自ら作れる」ようになることでした。

設立当初、自分の目の前にはパソコンしかなく、顧客名簿も勿論無い状態で、出来る事は唯一「資料を作れる」ことでした。コンサルティング会社に働いていたお陰で、パワーポイントやExcelに関しては人並みには使えるようになっており、資料は人よりも早く作る事ができました。時間もあったので、「事業計画書」や「営業提案書」、「市場分析資料」など、ただひたすらパワーポイントで資料を作っていました。

当然ながら、資料を何枚作っても1円の売上にもならず、そのままでは作成した「事業計画書」もただの「絵に描いた餅」になってしまうとだんだん焦ってきました。(今思えば、恥ずかしいことですが。)
もっと、誰にでも分かりやすい「何か」を創って売らなければいけないと思いました。

その時に考えたのが、「Webマーケティング」でした。

コンサルティング会社を辞めた後の音楽教室のベンチャー企業で、「アクセス解析」や「SEO」、「SEM」、「LPO」などHPを通じたマーケティング分析やオンライン広告に関して経験することができ、「Webマーケティング」に関しては何となく分かっていたつもりでした。なので、まずはこれを一つの事業の柱として展開しようと考えたのです。ただ、実際は分析はできても「HP」そのものに関しては、どうやって作るのか、全く分かっていませんでした

正直、そのまま売り込みをかけると、胡散臭い「コンサルティング」の人になりそうだなと思い始めました。

なので、「Webマーケティング」の前に、ちゃんと「自ら作る」上での「HP制作」から始めようと考え直しました。

「HP制作」を本とインターネットの情報で一から勉強するのは、なかなか大変ではありましたが、
効率的な学習方法」を用いて、何とか作れるようになりました。

たかだかHPではありましたが、実際に自ら作れるようになると、これまでの「SEO」や「SEM」、「LPO」などが、全く異なる「リアルさ」で理解できるようになりました。この後、静的なHP制作だけでなく、WordpressなどのCMS構築の依頼を頂いたり、データベース構築などをお受けする中で、システム構築のやり方についても手を動かしながら理解しました。

このことによって、それまで「資料」という「絵に描いた餅」だったのが、実際に自ら「餅」を作れるようになったことで、具体的に売る事ができる「プロダクト」を作れるようになっただけでなく、人に伝える際に説得力のある形(提案)を出せるようになりました。

更に、プロジェクトとして他のメンバーや協力業者さんにお願いするときも、どの作業がどれくらい大変かが分かるので、しっかりやってもらった時に評価することもできますし、逆に手を抜かれた時にはそれも分かってしまうので、プロジェクトの際も上手く導いていくことが出来るようになりました。

「自ら作れる」ことは、人事評価の意味でも非常に重要なことだと思っています。

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