「集中」と「脳波」

10年ほど前に、コンサルタント時代に鬱になった際に、その時の上司に座禅修行のお寺を勧められて、結果それにより鬱から脱したのですが、その際、上司の説明の中に「脳波」の話がありました。

その時は精神的にも余裕がなく、ちゃんと理解できていなかったのですが、「お寺のお経は聴いているだけで脳波をΘ波に持っていく事が出来る最高のラップである。」と散々論理的に説明された事だけは覚えています。当時は、お経によって精神が落ち着くという意味だろうなと何となく解釈はしていましたが、脳波についてはよくわかっていませんでした。

最近、改めて脳波について理解をしたので、下記に整理しておこうと思います。

γ(ガンマ)波【30~80Hz】・・・集中力が異常に高くなったゾーン状態時に出る
β(ベータ)波【14~30Hz】・・・緊張や不安、イライラしている(ストレス)時に出る
α(アルファ)波【8~13Hz】・・・意識が集中している、リラックス状態に出る
Θ(シータ)波【4~7Hz】・・・レム睡眠状態、深い瞑想時に出る
δ(デルタ)波【0.5~3Hz】・・・ノンレム睡眠状態、無意識状態時に出る

恐らく、普通の人の普段の日常は「β波」が先行して生活していると思います。

例えば、外に出れば人の話し声や車や電車などの乗り物、街頭広告など色々な音が溢れており、更に仕事場についても電話や人の声で、常にちょっとした緊張かつイライラした状態で過ごしています。恐らくβ波が出ている状態がベースな気がします。

β波が出ている状態では、反応・反射的な仕事(何をやるべきかが明確な仕事)には向いていますが、クリエイティブな仕事や思考を深くして考えないといけない仕事には向いていない状態です。

一方でα波が出ている状態では、リラックス状態にて頭の回転も早くなり、記憶力も高まり、クリエイティブな仕事や問題解決などに適した状態になります。

更に、Θ波は海馬が活性している状態で発生し、何かに没頭していたり、高揚感を味わっている時に出現します。この状態はまさに深い集中状態で、発想力や創造力を必要とする仕事には必須な状態と言えます。

最近は、今自分の脳波がどんな状態かを判断するようにして、仕事の内容を振り分けるようにしています。

例えば、午前中のβ波が先行している時には、作業系の仕事をどんどんこなし、お昼ごはんを食べた後のα波が出ている時には、資料作成を行い、夜の静かな時間のΘ波が出ている時には、「Value」や事象の意味合いなどを考え、頭の整理をするようにしています。「β波が出ているなー」(イライラしているなー)と思う時は、出来る限りクリエイティブな仕事をしないようにしています。(実際にやろうとしても集中できずに上手く出来ない事が多いです。)

関連記事

  1. データベースのグローバル化とローカル化

  2. 条件が変われば、答えも変わる

  3. 変化

  4. 今日のホテルの出来事

  5. 本来の「不惑」

  6. 10年を振り返ってみる

  7. 組織の成長要因とは

  8. 「KONMARI」から学ぶ事業戦略

最近のBLOG

  1. 2024.03.19

    TRY ANGLE EHIME
  2. 2024.01.2

    仕事始め
  3. 2023.12.30

    良いお年を
  4. 2023.12.5

    LAUNCHPAD SEED
  5. 2023.06.7

    山走り
PAGE TOP