プロジェクトにおける「言葉」「絵」の重要性

FRINGEブログも、HoteKanの開発をしているエンジニアにも最近いくつか書いてもらっていますが、お互いに考えていることをブログで表現したり、プロジェクトのやり取りを「文章」や「言葉」にして客観的に目に見える形にすることで、「分かったと思っていた事が、実は自分の理解が浅かった」「同じ言葉(「オブジェクト」といった抽象語)を異なる意味で使っていた」「見える言葉になったことで次にやるべきことが明確になった」などの発見ができるようになりました。

考えるだけでは足りない?

この体験は非常に意味のあることだと思っています。これまでは「考える」ことさえ出来れば、何かが生み出せるものだと思っていました。確かに「考える」がないのに、表面上のプレゼンテーション技術や会話術を駆使して説明したり、プロダクトを作っても、中身がスカスカのしょうもないものになります。「考える」はだからです。(本業に集中して十分に考えずに、異業種交流会なんぞに精を出して、人のビジネスを評論したり、具体性のない中身のない言葉(イノベーションとかコラボレーション)を平気で語るプレゼンだけ上手い人も多くいますが。。)

言葉にすることで白日の下に晒す

ただ、「いいアイデアを考える」→「何かが生み出される」といった一足飛びではない事も確かです。下記のフェーズを段階的に踏む必要があります。

1.考える(脈略のない文章、単語、文節を脳が勝手に補完して整理してくれている状態)
2.考えている事を頭の中で言葉」「文章」に置き換える
3.置き換えた言葉を口で話すか、文字に起こすか、絵に描いて外に表現する(自分が分かれば良い)
4.伝えたい相手に適切に伝わる表現を考えて、3の見せ方を工夫する

特に重要なのが、2と3のプロセスです。まずは2で頭の中で考えている事を言葉にする練習をします。すると、単語や文章が見えてくるので、それをスマホなどにメモします。そこから3のプロセスで文章や絵にして、自分なりに表現してみます。

すると、この3の資料(文章や絵)だけでも人と共有したり、プロジェクトを進める上で非常に有効になるのです。逆に言えば、「言葉にできない」ということは、「言葉にできるほど、ちゃんと考えられていない」ということなのです。「何となくわかった気になって、いざやってみようとすると、何から具体的に手をつけたらいいのか分からない…」その現象は、まさに1の脳が勝手に情報を補完して分かった気になっただけだったからです。2と3のプロセスを超えると、そこから自分以外の人も含めて情報を積み上げたり、内容をクリスタライズすること(ピカピカに磨くこと)ができます。

絵にある斜め線は雨といつから理解された?

歌川広重が浮世絵を使って、世界で初めて「雨を斜め線」で表現したことで、絵画の中で「斜め線は雨」と認識されるようになりました。抽象的な事象も形にして表現することで、それがベースになって、また次のアイデアを積み上げていけるのです。自戒の念も込めて、まずはしっかり「考える」そしてそこで止まらずに、直ぐに人が見える「言葉」(もしくは「絵」)にするという事をやっていこうと思います。

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