人にタグ付けしたがる人

先月、FMのラジオ番組に出演し20分ほどでしたが、仕事とプライベートについてインタビューを受けました。番組のテーマとしてはスタートアップや起業家を中心に毎週インタビュー形式で話を聞くといった内容なのですが、インタビューする人が微妙過ぎて正直がっかりしてしまいました。

何にがっかりしたかと言うと、やけに「人にタグ付けしたがる人」だったからです。自分のことは「アトツギ」として頑張っている人というタグで括りたかったようです。なので、全てのインタビュー情報はその仮説を成り立たせる為の構築材料として使われていきました。

結果、0から立ち上げた清掃会社はアトツギしたことになっていました(笑)

たまたま自分は今会社を3つやっている状態なのですが、どれもビジネス上繋がって出来てきたものですし、必要不可欠なものです。今後も会社か事業かは分かりませんが、必要に応じて増えていくと思います。

なので、「要するに」「一言で」どういう仕事をしている人ですか?と聞かれても中々答えにくいのが正直な所です。最近は、副業も当たり前ですし、色々な場所・カテゴリーで仕事を掛け持ちすることも多くなってきました。

時代としても、市場が激変する中で(特にコロナで市場が激減したりする中で)1つの仕事・事業に執着することはあまり意味を持ちません。ベースとなる想いやスキルなどがあれば、ライスワークもライフワークも含めて、色々やっていて良い時代と思います。

「要するに」おじさんに気を付ける

ただ、一般的にエリートと言われる人に限って、人を一括りに定義づけようとする傾向がある気がします。

最近でも「何をやっている人ですか」と聞かれて、「ホテルの支配人と工場やホテルの清掃管理とシステムを使って新しいサービスを作っています」と説明すると、「一番中心にやっている名刺だけ下さい」とか「要するに不動産系ですか?」とか「何だか中途半端に色々やっていますね」とか言われることが多いです。

どんな事業も立ち上げの時は1点突破する為に必死にリソースを集中させますが、ある程度定常的に回り始めれば、1点突破とは異なる運営手法になる為、リソース配分も自ずと変わってきます。

過去にちゃんと、事業立ち上げ・定常的な継続運営したことのある人であれば、「要するに何しているの?」の質問はしません。逆に、それぞれの事業フェーズに関する質問がきて、次に興味のあるコンテンツの色についてお互い話す事が出来ます。

すると、結果これをしている人というわけではなく、色々やっている人にはなってしまうのです。
実際に、そうした話ができる人は「日本の不動産オーナーの側から外資ホテルの選定を行ったり、ライブ音楽配信ビジネスの立ち上げを行ったり、シェアリングエコノミーの立ち上げ支援したり、自社の不動産運用をしたり」しています。

メディアに多く出る人は、タグ付けをしてセルフプロデュースをしなければいけないのか、「要するに〇〇です」を明確に打ち出しているんだなというのは分かります。ただ、そうした人に限って「その〇〇」に引っ張られて演じている感じがします。

そして「その〇〇です」を色々な所で講演したりして、更にそのタグやアイデンティティを固めていく。
そうすると、自由度がどんどん減っていってしまって、〇〇だけでは生きていけない時には追い込まれてしまいます。

簡単にタグ付けでシンプルにはせずに、なるべく複雑なものは複雑なまま取り扱うことが、今後を生き抜く上で必要な素養なのかなと感じます。

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