先延ばしの強烈な誘惑

日常生活においても仕事においても、「分かっているけど出来ない」ことが多くあると思います。

例えば、「お腹も出てきたしダイエットしよう」とか「老後を考えて、そろそろ貯金をしようかな」とか「不採算事業を撤退して、事業の選択と集中をしよう」とか「新規事業の立ち上げスピードをもう少し速くしないと」とか「コンテンツを毎月どんどん発信していかないと」などなど。

「~しよう」とか「~しないと」と分かっているけど、結局何もしていない。結果気づけば年月だけ経って、全然できてないなーと凹む。よくあると思います。「The 先延ばし」です。これは脳の働きを考えると、ごくごく自然な現象なのかもしれません。

そもそも脳は思ったほど賢くはない為、目の前に魅力的な誘惑があると、冷静な判断は出来ずに脳内物質がドバーっとなって「本能」と「感情」に確実に敗北します。例えば、ダイエットしようと言っていた人もその時は何も誘惑が無い為、修行僧ばりの冷静な判断で論理的なことを考えられています。しかし、数時間後に目の前に美味しいケーキが出てきた時には、脳みそは直接誘惑のストレートパンチをもろに受けて、「このケーキを食べてから、ちゃんとダイエットしよう」とあっさり降参します。

下記の有名な実験があります。

全3回の大学のレポートの締め切りを3つのタイプに分けて実施。レポートの提出が遅れれば、良し悪しに関わらず1日毎に減点。クラス全体の総点を比較。最終締め切り日は学期末で共通。
1.全3回のレポート提出期限を学期末まで特に設けない。いつ出しても良い
2.全3回の各レポート提出期限を学生が決める。決めた提出期限が各レポートの締切日となる。
3.全3回の各レポート提出期限が3月、6月、9月といった形で事前に決められている

結果どうなったかというと、3>2>1の成績総点の順番でした。
結局、期限は自由と言われると人は目の前の誘惑に負けて、「やらない」のです。

ただ、学生を卒業してしまえば、生活や仕事において殆どの事は自分で決めていかなければいけません。誰も期限は決めてくれないのです。だとすると、この「2」の期限を自分で決める、宣言をするという事が「The 先延ばし」に対する唯一の対抗策になります。

そして、期限を決めたら、実際にやってみることをより「単純」で「簡単」なものに分解することです。こうしておけば、実際に「さて今日もやらなきゃな」となった時に、他の誘惑(Instagramを開いたり、ニュースアプリを見たり)に負けずに、さっと始めることが出来ます。

「有効なマーケティング施策を考える」では、抽象的で難しすぎて、確実に「先延ばし」します。
「顧客への1通のメルマガのタイトル文だけ考えて、それをExcelに打ち込む」くらいに単純化して初めて、「先延ばし」を回避できます。やろうとしていることが「めんくさい設定の仕方」になっていればなっている程、先延ばしの強烈な誘惑に引っ張られます。出来るだけ何も考えなくても出来るような「初手」の設定が肝になります。

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