最近の私の個人的なテーマが、「無名なものをブランド化できるか」というものです。
そもそもこれまで、PRやブランディングに関して全く知識もなく、そういうものは大企業が既に有名な商品に対して行う戦略なんだろうと勝手に思っていました。とにかく良い商品を作れるようにする事、そしてその商品が刺さるターゲットを特定し、マーケティングを行い、顧客満足度が上がるようなオペレーションを組むといった、一見するとごくごく自然なビジネスの流れを重視してきました。
ただ、この方法こそまさに、既に有名な商品を持つ大企業用の戦略だったと最近気が付いたのです。ベンチャーや中小企業にとって、扱っているサービスや商品は大企業とは異なり、有名なものではありません。
そもそも知られていないのです。
そうしたサービスや商品こそ、PRやブランディングを仕掛けなければ、有名にならないのです。
当たり前なのですが、ようやくその事に気が付いた私は、「無名なもの」を「ブランドもの」にするにはどうすれば良いか日々考えるようになりました。
まず、「ブランド」とは何かを調べました。
ブランド・・・個別の売り手もしくは売り手集団の商品やサービスを識別させ、競合他社の商品やサービスから差別化するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもの
(参照:American Marketing Association)
この定義の文章の中で、最も重要なのが「1.識別・差別化」させるという事だと思いました。そして次に重要なのが、それをロゴや色、フォント、形などで「2.ビジュアル化」し、分かりやすくシンプルに伝えて行き続けることです。
分かりやすくシンプルに伝えるには、「なんでもできます」はタブーです。
「これだけは凄い出来ます」が正解です。
「これだけ」をひたすらに何かを絞り込んで、クリスタライズしていく事で、その商品やサービスが何なのかがより明確に識別できるようになります。具体的な「1.識別・差別化」、「2.ビジュアル化」のやり方については、次回以降のブログ記事で詳細を深堀りしていこうと思います。