コピーライティングを通じて、マーケティングについて改めて考えるようになりました。ただ書籍や手法など色々勉強していくと、毎回、結局同じ所にたどり着きます。
「常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える」
たいして目新しい言葉ではありません。子供の時から道徳の授業で良く聞いたことのあるフレーズです。でも実際は、ほとんどの人が「常に自分の立場でのみ物事を考え、相手がどう思うかは考えない」というのが無意識で起きている現象なのです。
例えば、大勢と一緒に自分が写っている集合写真を見る時、まず最初に誰の顔を探すか、明らかです。他にも、子供が言う事を聞かないと(自分にとって)都合が悪いので説教する、部下がちゃんと仕事をしていないと自分が上司に怒られるから、上司として舐められていると思うから説教をする。
行動の動機は、たいがい常に「自分」が中心なのです。
でもそれ自体は当たり前の現象だと思います。自分も基本的に朝も昼も晩も自分の事ばかり考えていますし、人のことは全く言えません。なので改善していく上で、まずは限られた領域から少しずつ実践しようと思います。
一つは、「マーケティング」。そしてもう一つは、「マネジメント」です。
どちらも共通して、自分の事(利益)だけを考えている人に対して、ついていこうと考えたり、話を聞いてみよう、買ってみようと思うことはないのです。
「マーケティング」であれば、売りたいターゲットに対して、まずは普段何を考えているだろうか、今何を悩んでいるのだろうかと関心を寄せて、そうした人に対してどのように伝えたら「スッ」と聞いてくれるかを考えることです。
「マネジメント」も全く同様です。部下やメンバーに対して、普段何を考えているだろうか、どういう時にやりがいを感じていて、今何に悩んでいるのか、そしてどういう所を評価して欲しいと思っているのか、まずは関心を持って接してみて、そこで初めて何をどのように伝えていけば、チームとして会社としてハッピーな方向になるのかを考えて実践する。
これまで「マーケティング」「マネジメント」どちらも、「自分」が先行してしまい、上手くいかない事が多かった内容です。
スマホを持っている人にスマホの良さを一から説明し始める携帯ショップの営業マンが売れるわけがありません。(ガラケーを使っている人ならば刺さるでしょうけど。)
でも案外、気づけば自分もそんな携帯ショップの店員と全く同じことをやっていたりするのです。。一度作った提案書やプレゼン資料を後生大事に、相手が誰になろうが、毎回同じ資料で説明していたりします。完全に「相手を見ずに、自分しか見えていない」状態です。
「相手に興味を持つ」と初めて「相手が自分に興味を持つ」という当たり前の事を意識しながら、まずは「マーケティング」と「マネジメント」に絞って実践していきたいと思います。