週末、3人の子どもを連れて家族で愛知県の伊良湖のホテルに宿泊しました。
金曜日、日中は日帰り松本出張からの夕方出発という強行スケジュールで向かいました。
朝、車で松本に向かう途中にホテル宛に娘用にベッドガードをお願いしようと電話をしていたのですが、12回ほど電話をして誰も出てくれませんでした。HPを見ると、9時~18時のみ対応となっており、9時過ぎから10時半まで結局一度も繋がりませんでした。
ホテルとして営業しているのか不安になりましたが、その後ようやく繋がりました。
不安になった為、少しホテルを調べてみると今年の春に事業が立ち行かなくなり、東京のホテルチェーングループに売却されて、リニューアルオープンしたばかりだったようです。
同業者として良く分かる為、電話が繋がらないことを逆につらい事と感じました。
夕方出て無事に19時半過ぎにホテルに着き、部屋に入るとリニューアルされた部屋が綺麗で安心しました。
次の日、自分だけ5時半に起きてサーフィンに行きました。天気も良く、オフショア(陸から海に吹くサーフィンのしやすい風)で最高の朝でした。8時過ぎに部屋に戻ると窓から海が綺麗に見え、家族も全員起きていて、オーシャンビューの露天風呂で朝風呂していたようです。
一方で、同業者として見えてしまう「施設の老朽化」や「人材の少なさ、対応の低さ」などは一度事業として沈んでしまった空気を感じざるを得ませんでした。
買収されて、部屋や朝食会場などのリニューアルを行い、必要部分の改善を実施していると思いますが、そこで働く人達は既存のメンバーが多そうで、空気としては買収される前の雰囲気が残っている気がしました。
「事業再生」と検索すると、法的な手続き方法などは出てきますが、実際の事業として何をやれば良いかは中々出てきません。
自身も自身のホテルを上手く事業再生出来ているかは分かりませんが、一つの判断軸として「そこで働く人達の雰囲気」があるかと思います。
スターバックスなどは「そこで働く人達の雰囲気」として最高と思います。
そこまでいかずとも、「心理的安全性」を持って続けて働けていけるという状態であれば、雰囲気は悪くありません。
施設のリニューアルは手っ取り早い付加価値向上となりますが、それを綺麗に保って使っていく「メンテナンス」「清掃」「設備管理」の方が重要となります。それを担うのが「そこで働く人達」となります。
なので、事業再生の肝は手っ取り早く変革できる「ハードのリニューアル」をした後、継続運営できる雰囲気づくりである「ソフト(人材・組織)のリニューアル」をじっくりやっていくことなのでしょう。
とはいえ、このコロナ禍が続く宿泊業界において損益分岐点を超えることは容易ではなく、皆ギリギリの人員で最低限のサービスレベルで持って運営している事は痛感します。
子どもたちの経験を増やす為にも週末は家族で外に出ようと始め出したのですが、自分自身の経験に早速なっていると思いました。積極的に週末はどこかにお出かけして、自身も体験から色々なことを学ぼうと思います。