採用面接においても、マーケティングを目的としたユーザインタビューにおいても、はたまた、初めて会う人と会食する場合においても「質問」が上手くできるかどうかは重要なポイントになります。
俗に「質問力」とも言われますが、「質問力」をつけるには、相手の話している内容を理解できる為の前提知識や経験を増やし、更にはアナロジー(相手の考えている階層構造を別の似た階層構造に照らし合わせて考える)を使えるようになることなのですが、もっと手っ取り早い下記のようなテンプレートもあります。
<深堀化>
1.一連のプロセスについて尋ねる
(例.今の仕事の1日の流れを教えてください)
2.数を尋ねる
(例.そうした状況には月に何回ほど遭遇しますか)
3.具体例を尋ねる
(例.映画が趣味ということですが、ちなみに最近見た映画は何ですか)
4.例外について尋ねる
(例.顧客がクレームを出す時はどのような時ですか)
5.該当するリスト(全て)を尋ねる
(例.普段良く使うSNSサービスを全て教えてください)
6.人間関係について尋ねる
(例.新規の取引先とはどのように仕事を進めていますか)
7.組織構造を尋ねる
(例.その部署の方々はどなたの直属になりますか)
<明確化>
1.専門用語や「こそあど言葉」を何を指し示すか尋ねる
(例.「あれ」とは認証システムのことですね)
2.暗語や現地の言葉について何を指し示すか尋ねる
(例.「けった」とは何を意味しますか)
3.感情が沸き起こった(笑ったりした)きっかけを尋ねる
(例.先程Aさんの名前が出た際に笑われたのはどうしてですか)
4.理由を尋ねる
(例.それはなぜだと思われますか)
5.やんわりと探りを入れる
(例.難しい状況になって方法を変えたとおっしゃいましたが、どのように難しい状況だったですか)
6.決めつけをせずに(一般の立場の人として)尋ねる
(例.政府のやり方に強く反対する方もいますが、賛成する方もいます。あなたはどう思われますか)
7.全く知らない人に教える想定で説明してもらう
(例.私が100年前からタイムスリップした人間だとして、このサービスをどのように説明されますか)
8.身内の人に教える想定で説明してもらう
(例.娘さんにシステムの操作方法を説明するとしたら、どのように説明されますか)
<比較化>
1.プロセスを比較した質問をする
(例.発注をFAX、電話、メールで行う場合の違いは何ですか)
2.他の人と比較した質問をする
(例.他のスタッフも同じやり方をしていますか)
3.時間の経過で比較した質問をする
(例.過去5年間でこのサービスがどのように変わりましたか、更に今から5年後にはどのように変わっていると思いますか)
単純な方法ではありますが、比較的どんなシチュエーションでも使えるので便利かと思います。
一度、試してみてはいかがでしょうか。