親戚の高校生がビジネスコンテストに応募したいから、作成した資料を添削して欲しいと言われました。
資料自体の完成度は当然高校生なので、それほど高くはなかったのですが、そもそもビジネスコンテストにその年齢から出ようという事自体が驚きでした。
先週末に実際にその高校生と会って、内容のフィードバックをして話をしました。すると、頭の回転が非常に速いことが分かりました。
であればと思い、ビジコンレベルではなく、海外のスタートアップがピッチする際にプレゼンする資料構成を説明し、そのレベルに修正するように教えてみました。
急にハイレベルな内容となれば、普通のヒトの場合、その場は理解して後でゆっくり考えてみようという発想になりますが、その子の場合は違いました。
直ぐに新しい資料構成とBizモデルを考え直し、その場で資料を作り始めたのです。そこで発生する疑問を直ぐに自分に投げかけ、その場でおおよそ8割方は出来てしまったのです。
この様子を見て、こちらが逆に学ぶことになりました。
社会人の打ち合わせの多くは、資料を提供する側がまずは一方的に話をして、提供される側はその場で理解する事が第一目的として成り立ちます。
その後、提供された側が理解を深めたり、次のフェーズに進む為に提供する側に質問や意見を述べ、次の打ち合わせのセッティングをします。そして次の打ち合わせで、今度は提案された側がどうするかについて説明をして、初めに提案した側が聞く側になります。
その当たり前が自分にも染み付いていたのか、「教える日」は今日、本人が資料を修正して「作る日」はその後で、作ったものを「チェックする日」は更にその後というイメージを勝手に持っていました。
彼は教える日にそのまま資料を作成する事で、実際に作ろうとした時に詰まってしまう点をその場で全て解決してしまおうと考えたのです。
これは非常に有効な手段です。
実際にセミナーや研修を受けている時に、学んだことを活かしてその場で直ぐに自社用に作ってしまう事が出来れば、その時の先生に直接聞くことができます。
持ち帰って内容を忘れてしまう前に、成果物をその日に作ってしまうことができます。(究極的な生産性向上です。)
そんな優秀な親戚の高校生は、日本の大学に行くよりも海外の大学に行って世界トップ(MITやハーバード、スタンフォード)の学生と切磋琢磨したいと言っていました。実際に、高校生の間に1年間アメリカに行っていて、大学の単位も既に取ってきてしまったようです。
自分が同じ年齢の時を思い出すと、違い過ぎて引いてしまいます。。
こうした高校生が日本にもいるという事は、まだまだ日本も捨てたものじゃないです。自身でもスタートアップを頑張りながら、より才能のあるこうした若手にエンジェルとして出資するのも面白そうだなと思いました。