建物管理の国家試験の合格通知を受けて、ひと段落した今です。
2年前は何となく試験勉強して落ちましたが、今回は毎日30分ほど「じりじり」とちょっとずつ勉強した甲斐もあり、合格できました。
学生時代は試験前日に一夜漬けするようなタイプでしたが、社会人になって仕事に関しては毎日少しずつ積み上げていく事の方が重要だと改めて気が付きました。ただ、社会人において積み上げていく「もの」自体は、年々変化しているのも事実です。
コンサルで積み上げたのは「スキル」
東京でサラリーマンとして外資系の戦略コンサルティングファームに就職した際は、積み上げていったものが「スキル」でした。例えば、資料作成スキル、課題の構造化スキル、財務諸表の分析スキル、ビジネスコミュニケーションスキルといったものでしょうか。
この「スキル」に関しては今でも十分活かされています。ただ、このスキルだけでは何か事業を作ったりすることは難しいと思い、事業創出の為に他のスキルも習得しようと思いました。そこで、創業期の音楽教室のベンチャー企業に入ったり、このFRINGEを立ち上げることになりました。
会社を作る=「信用」を積み上げる
自身で事業を立ち上げ、運営することになってからは、積み上げていくものが「スキル」から「信用」にテーマが変わりました。個人としての「信用」、会社としての「信用」を得られないと事業で売上が立てれないからです。
サラリーマン時代は、会社名や組織の「信用」を糧に自身のスキルや能力を切り売りすれば良かったですが、自身で事業をやるとなると会社の「信用」や「看板」がない為、スキルの切り売りが出来ません。
まずはお客様のニーズに応え、「信用」を少しずつ積み上げてから、ようやく話を聞いてもらえる。そこで初めて自身のスキルやアウトプットを提案できるようになります。
チームで戦う=「組織力」を積み上げる
そしてその後、実家のホテルの再生と全くの未経験業種であるビル管理の会社の立ち上げをすることになり、積み上げていくものが「組織力」にテーマが変わりました。一人の「スキル」や「信用」だけでは、事業の力には足りなくなってきたからです。
組織力は事業をする上での組織の力そのものですが、単純に能力やスキルの高い人材を雇っても組織力は上がりませんでした。(一過性のものになってしまいます。)
それよりも、その人材と人材の繋ぎをどうするか(どういったツールやシステムを使うべきか、どのような面談機会やコミュニケーションを週何回くらい持つべきか、誰を上司として誰を下につけるか)を考えたり、組織としてどのような志向性や方向性、目標(売上や利益だけではない)に走ろうとしているのかを頭ではなく腹から分かってもらう為に実行していく事が積み上げとして非常に重要と思いました。
1年前はFintechベンチャーで組織力を考えていたっけ
1年前のブログを見て、Fintechベンチャーで「人生グラフ」を描いてお互いのヒトトナリを理解する体験をしていたなぁと思い出しながら、ふとあれから日々ちゃんと積み上げが出来ているのだろうかと振り返ってみました。(ブログの良さは、こうした1年前の自分の状況や感情などを写真とは異なる形で思い出せるところかもしれません。)