昨年4月に出された緊急事態宣言が、今年も再び東京、大阪、兵庫、京都でGW明けの5/11まで実施される事となりました。
昨年に宣言が出された時は東京で80名程度の感染者数でした。
0から80名に増えれば急に怖くなり、人は外にでなくなりました。一方、一度1日の感染者数2,500人などの数値を体験すると、それに慣れてしまい1,000人程度では「ちょっと増えたね」くらいの感覚になっています。インドでは1日30万人とかですから、1日2,000人程度なら収束したと捉えられるかもしれません。
このコロナによって、人間は本当に相対論でしか物事の解釈や評価ができないという事が良く分かりました。
とはいえ、流石に国内の風潮として我慢の限界か、不満や怒りを外に出す人達が増えてきました。
ワクチンの普及率が他の国と比べて相対的に低い事や休業要請の内容や補償の妥当性が合理的とは言えなくなってきた事も、怒りに拍車をかけています。
東京の一部の街では、街の灯りも消して、路上でお酒を飲む人達が増えて、「暴徒の街」=「リアル北斗の拳」状態になってきているのでしょうか。建物の窓が割られたり、モノが壊されていないだけ、まだ治安は守られているのかもですが。
ただ、「今だけ我慢しましょう」をオオカミ少年ばりに何回も発令していると、さすがに全体を制御することはできないでしょう。
医療崩壊と言われていますが、崩壊しているのはコロナの患者をちゃんと受け入れ頑張っている一部の病院です。民間病院の85%はコロナ患者を受け入れず、通常運転にて、長期入院患者(よりお金を落としてくれる患者)を最優先です。
医療サイドは自社の経営を優先し自由に選択出来る一方で、飲食店や大型施設は時短や休業要請など有無も言わさず営業に制約をされてしまいます。
世の中は不条理とは言いますが、今回のコロナは業種や規模によってダメージがあまりにも違い過ぎ、不条理をもろに痛感できます。
例えば、清掃業を一つとっても、ホテル清掃であれば基本稼働に応じた金額となる為、売上は激減してしまっています。一方で公的な施設(大学、役所、スポーツセンター)の清掃であれば年間を通した金額が入札で決まっている為、コロナによって清掃をしなかったとしても売上はコロナ前と同じように入ってきます。清掃業の中でもこのように格差が起きています。
もう一方のホテル業は言うに及ばず、どこも壊滅です。愛知県の旅館ホテル組合の方とも久しぶりに話しましたが、名古屋市内は例年の60%以上減が昨年からずっと続いているとの事でした。愛知県の海沿いの旅館に関しては、マイクロツーリズムが上手くはまり、GoTo時期には名古屋市からのお客さんで例年の120%以上という時もあったようですが、年間で平均するとやはり市内同様に厳しいようです。資金繰りの点で、複数店舗運営しているホテルは現状崖っぷちに立たされています。
残念ながら今年1年は国や自治体による公助も期待できないでしょうから、しっかりと自助できるように資金確保・人の育成(自身の学習含む)・デジタルも使った仕組み作りを徹底していくしかなさそうです。