デジタルとアナログの融合による価値創出を日々考える中で、やはりアナログじゃないとダメだなと感じる分野がいくつかあります。
1.採用/人事
2.営業(B to B、まだ売れてない商品のB to C)
1の「採用/人事」がアナログなのは当たり前かもしれませんが、組織の中で人と人が直接話さないことが最近は増えている気がします。
人事のクラウド管理ソフトも増えてきて、実際に直接話してないけど、誰かのリファラル情報(第三者評価情報)をデータ化して、組織最適化をするといったことも出てきています。
当然、何も知らない・分からない中で勝手に評価されるよりは、見える化されて評価される方が良いとは思いますが、一番は直接会って話す事だと思います。
それが何万人もいれば出来ないので、仕方なくデータ管理するのはアリかと思いますが、10~20名前後のベンチャー企業でメンバーと一言も話さない上長は上手く組織を誘導できる気がしません。
ビデオ会議で説明される営業から買ったことがない
また、2の「営業」もアナログが非常に重要な領域です。Productが良ければ売れる、PRやマーケティングが上手ければ売れると自分も思っていたのですが、実際に自分がERPや基幹システムなどの業者選定する際にはProductの差別化よりも営業が実際に来て、説明してくれる頻度が高いかどうかで自然と決めていました。
どれだけProductが良くても、ビデオミーティングだけで資料を説明されるだけでは、合理的には納得しているけれども、最終の決定の部分の感情が働かないのです。(と言いながら、自分が全然アナログな営業が出来ていないので日々反省です。。)
昔はたいして意味が分かっていなかった「展示会」などのイベントの重要さが、人と人が直接会える最強の営業の場なんだと改めて気づくことが出来ました。
単なる置き換えでは価値はない
デジタルで補完することによって価値が生み出されるもの、デジタルに置き換えることで劣化するものをしっかりと見極めていく必要があると感じています。
何でもかんでも(AIという名の)デジタル化を進めていけば、人の判断や決断、意味合いや繋がりなど非合理領域が必要となる分野で決定的な片手落ち(というか両手落ち?)を起こします。
トップダウン式のデジタルアプローチとボトムアップ式のアナログアプローチの両者を行ったり来たりしながら、それぞれの積み上がりを日々見える形にしていこうと思います。