アクセレータープログラム(1週目)

コロナの感染者数もピークを越えて、ようやく減少傾向に転じてきました。緊急事態宣言は今も続いていますが、来月からは移動の緩和が出来る事を期待しています。

地方のホテルの状況を聞くと、8月は家族連れなど夏休みでの旅行をしている人達も多かったようで、7月とは打って変わって場所によっては稼働率が70%を超えた所もあったようです。ただ、9月から学校が始まり、稼働がまた一気に落ちているようです。

そんな中、我々は下記の愛知県主催のアクセレータープログラムに参加しています。
URL: https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/accelerate-aichi-500-growth-program.html

こうしたプログラムに参加するのも初めてなので、色々と戸惑っていますが、期間限定の担当メンターがつくオンラインMBA講座といった感じです。

先週1週間がオンライン講義形式が殆どで、

<1週目>
1.PMF(Product-Market-Fit)を測定しよう
2.ユーザーペルソナを詳細に設定しよう
3.会社を1行(3秒、10秒パターン)で表そう
4.会社の立ち位置を強化しよう(一点集中・一点突破)
5.ノーススターメトリックとAAARRRファネルを設定しよう
6.KPIダッシュボードを作って、今どこに向かっているか確認しよう
7.JBTD(Jobs-to-Be-Done)を学び、ユーザペルソナが真に何を求めているかを知ろう

<2週目>
8.カスタマージャーニーで更にユーザペルソナがどのような行動をするかを知ろう
9.ノーススターメトリックと成長方程式をみんなで共有しよう
10.目的に応じたユーザ調査(定性的、定量的)を行おう

講義自体は全て英語で行われ、逐次通訳があって自分的には非常に助かっています。(他の殆どの参加者は英語で聞けているようですが。。)

ぼーと聞いているだけですと、リーンスタートアップの本にも書いてある内容で新鮮さは感じないのですが、自身の事業ではどういう言葉になるかと置き換えてみると、案外出来ていない事に気が付き整理されます。

特に、「会社を1行で教えてください」等、日本語・英語含めて今後も使える技だなと思いました。

「世界を幸せにする会社」といった曖昧な言葉は使わずに、「誰が」「何をするのに」役立つ「〇〇〇〇」という〇〇サービスを行っている会社、等と具体的に事業内容が分かるように説明することが重要と学びました。

また事業の成長フェーズに合わせて、重要な指標を変えることも大事だとも学びました。それがノーススターメトリックと言うようです。

どの会社でもどうしても売上や営業利益とかが重要指標になり、その指標は変わることがありません。ただ、成長しているかどうかを測定する指標は必ずしも最終結果である売上や営業利益とは限らないのです。

例えば、広告収入型のWebサイトを作っている事業であれば、売上や営業利益はなかなか出てこなくてもPVが増えてくれば、自然とCVが増え、売上に繋がってきます。CVを先に追いかける前に、そもそもPVが増えないと売上も追いかけようがないのです。

そうした始まりの事業フェーズであれば、ノーススターメトリックはPVとなります。

投稿型のSNSであれば、投稿数になるかもしれません。

事業を行う上で、常に重要な指標を定義し、他のメンバーと共有できる環境をつくることが、会社のバリュー・ミッションなどを作ることと同様の効果が生まれるようです。

自身のホテル事業では、事務所のホワイトボードに日々の「稼働率」を書いています。これも一つのノーススターメトリックでしょう。

また、PMFと言われるプロダクトがどれだけ必要とされているかチェックですが、これもチェックする方法を教えてもらえました。

下記の質問をユーザーにすれば良いのです。

1.明日から〇〇(自社のサービス)がなくなったら、どれくらいがっかりしますか?
 ー非常にがっかりする
 ー多少がっかりする
 ーがっかりはしない(あまり役に立っていない)
 ー今後利用することはない
2.〇〇(自社サービス)がなくなったら、代わりに何を利用しますか?
 ー代替ツールは使わない
 -〇〇〇〇というツールで代替する
3.〇〇(自社サービス)で得られる一番のメリットはなんですか?また他の誰かに勧めたことはありますか?
4.〇〇(自社サービス)で一番メリットを得られる人はどんな人ですか?
5.現在の〇〇(自社サービス)のどういった部分を改善すれば今よりももっと良くなりますか?

実際にこうした質問をお客様に聞けていなかったので、今回を機会に色々とお話を伺うことができました。次に何を開発したら良いか分からなかった為、生の声は非常に役に立っています。

今回のプログラムはまだ10日ほどしか経っていませんが、既に実事業への貢献ができていそうです。

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