メタ認知

前回、旅館の方へのセミナーを実施しましたが、次に警察の方からの講演の依頼が正式に来ました。

話す内容はなんでも良いとの事でしたが、会社を複数経営しながら、ワークライフバランスをどのように保って、育児やプライベートなどもしてきているかを話して欲しいと言われました。

また、人材育成や組織管理などのノウハウも知りたいとの事でした。

正直、人材育成や組織管理の方法は自分が知りたいくらいで、そのあたりはこれまで失敗の連続です。

ラークライフバランスも今の形が最適なのかと言えばそうとは言い切れません。

なので、今回も正直何を話したらいいか困っている所ではありますが、全然知らない世界の人達とまた知り合える機会でもあるので、何とかチャレンジしてみたいと思います。

振り返れば、ホテルを継いだちょうど8年前の6月、東京からコンサル的思考を携えて、①目指すべき目標の設定、②現状の課題の抽出、③課題に対する解決策の立案といった流れで論理的には正しく改革を進めていきました。

ある程度、上手くいく部分もあったのですが、どんなに正しくやろうとしても上手くいかなかったのが、「人材育成」と「組織管理」でした。

失敗の最大の要因は、「自分自身が人の話を聞いていない事」と「自分が思うように人を変えようとしていた事」だったと思います。

つまり、自己中です。難しい言葉で言いかえれば、メタ認知力が低いというやつです。

そうすると何が起きたかと言うと、ギスギス、ピリピリした雰囲気になり、スタッフから自ら考えての提案などは一切出てこず、自分に認められた人が力を持ち、そうではない人に偉そうにしたりパワハラをするといったことになってしまいました。

論理的に正しいゴール設定に向かって進む事自体は間違ってはいないと思いますが、日々の業務の中で実際に働くスタッフは皆人間です。

それぞれがプライベートを持ち、こだわりや価値観も異なり、業務の中でのやりがいの持たせ方なども千差万別です。

それに対して、メタ認知が低い状態だった自分は、周りも同じように考えて動くだろうと思い、無理やり同じ方向を向かせようとしました。

結果、2度ほど組織は崩壊し、その都度自分の考え方ややり方が間違っていたことに気づきました。

今は上手くできているかは分かりませんが、前よりは人の話を聞くことが出来ているような気がします。また人を変えようとか制御しようとかも減りました。

それよりも、自身ができる事は何かを考えて動いた方がよっぽどイライラしないことが分かったからです。メタ認知を高めることは、自身や人に対する執着を減らす感じな気もしています。

こんな内容を少し整理して話してみようかと思います。こうしたブログを書くこと自体が、自身の考えを外に一旦吐き出し整理するというメタ認知の練習なのかもしれません。

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