普段、私はホテルの支配人として、朝から夕方くらいまで支配人デスクの前で仕事をしています。
ホテルで仕事をしていると、毎日何かが起きます。
まさに「姉さん、事件です。」です。(少し古いですかね。。)
今日はそれほど事件というほどの事はありませんでした。
午前10時にお客様がチェックアウトされた後を見計らって、3階のエレベータ前のタイルの修繕、10階の2部屋の客室の窓付近の壁クロスの貼り替え修繕を行う予定でした。
当然、午後3時のチェックインまでに、全て客室も共用部分も清掃完了した状態で、修繕も完了しなければいけません。壁クロスの貼り替え後の乾燥時間を考えると、他の客室の前に先に清掃を完了しておかなければいけません。
清掃スタッフさんと連携を取り、壁クロスの修繕を行う客室2部屋の「朝一清掃」のお願いをします。2部屋の清掃を先に急いで完了してもらった後、壁クロスの業者さんに連絡を取り、客室に入ってもらいます。
すると、業者さんが客室に入るなり、「壁クロスの色と素材について発注間違えました。今日は施工できませんね。」と言われました。。朝から今日も色々ありそうだなと思いながら、「朝一清掃」してもらった清掃スタッフさんには「ごめんなさい」と謝罪をして、また別日に同じような段取りをし直さなきゃなと頭を切り替えます。
3階のエレベータ前のタイルの修繕に関しても様子を見ながら、3階の清掃がしやすいように、修繕作業によって通り道が塞がれないように、清掃スタッフさんの作業の出来る道を先に確保して、その情報もすぐに全体に共有しておきます。
ようやく机に戻ってきて、昨日の面接に来てくれた方へのお礼のメールを書き、経理処理や事務作業を行います。普段であれば、それくらいの時間帯には、「〇〇〇号室のウォシュレットが動きません。」とか「〇〇〇号室のドアがマスターキーで開きません。」とか「朝食用のジュースサーバが壊れました。」とか「〇〇階の共用廊下のコンセントに繋いでも電気が来ません。」とか「〇〇〇号室の玄関タイルから水が染み出しています。」とか、まぁ色々あるのですが、今日はそれほどありませんでした。
最近は、ホテルスタッフと清掃スタッフのお陰で、お客様によるクレームの対応に追われることは殆どなくなりましたが、ホテルが建って20年くらいになって、こうした「設備や備品の故障やエラー」による対応に追われることが日々増えてきました。
こうした修繕に関するBefore/After画像やその解決策などを履歴に残しておけば、今後同じ事象が起きた時に、誰でも対応方法が分かるのではないかなと考えて作ったのが、「HoteKan」でした。
FRINGEで「HoteKan」の設備管理アプリや備品管理アプリを構築しました。
そして、自分のホテルで実際に清掃スタッフさんにそのアプリを使ってスマホで入力してもらい、ホテルスタッフも事務所のパソコンで入力・確認をしています。
ホテルというまさに「現場ならでは」の場所で仕事している事で、これまでオフィス勤務では気づかなかった「オペレーションにおける段取り」や「オンタイムで情報が画像と共に共有出来る事」の重要性について体感できています。
こうした現場でのお困りごとに対して、アプリなどのデジタルツールを上手く活用して、一つずつ解決していければ、みんながよりHappyになれるのではないかと思っています。