「アジャイル」思考

Webやアプリなどを開発していると、よく「アジャイル」という言葉を聞きます。「アジャイル」とは、英語で「Agile」という単語で、「機敏な、明敏な、頭の回転の早い」などの意味です。
従来のシステム開発において、「ウォーターフォール」開発が主流だったのに対して、「アジャイル」開発が徐々に適用されてきたイメージです。

2つの開発手法の違いは、

ウォーターフォール開発: 最終プロダクトまでの全体設計を初めに行った上で、それに従って開発を進める
アジャイル開発: 「設計→実装→テスト」を小規模かつ段階的に行い、徐々に積み上げて開発を進める

です。(だいぶざっくりな説明ですが。。)

この開発での手法に関して、適用できるのは「システム」に限ったことだけではなく、他の色々な領域においても、この2つの手法を適用できるのではと最近よく思います。

マーケティング」においても、「全社的に考えなければいけない」事項と「適宜PDCAを回して実施していくべき」事項とに分かれると思います。

例えば、会社や商品の「名前」や「ロゴ」、「ブランドカラー」などは「アジャイル」的にころころと変えていたら、ブランドは定着しない上にコストがかかり、人(社員もお客さん)も振り回されて、いい事はありません。(1年毎に商品名が変わっていたら、ユーザも覚えられません。。)そうしたものは、しっかりと「ウォーターフォール」的に全体設計をした上で検討すべき事項です。

一方で、「広告(Web、紙媒体など)」や「LP(ランディングページ)」、「カスタマーサービス」などは全体設計で綿密に時間をかけてから実施していたのでは、時の流れと共にどんどん陳腐化してしまいます。例えば「カスタマーサービス」にて、電話による接遇マニュアル作成に全体設計から時間をかけて何年も行っていたら、いつの間にやら、「電話での対応は主流ではなくなりました」となっているかもしれません。こうしたものは、「アジャイル」的に、まずは作ってみる、そして試してみる事が非常に重要です。

また、「アジャイル」的に進める事の大きな利点として、「エンジニア」や「クリエイター」以外の「ビジネス」の人間に対して、早目に内容を「伝えられる」ことがあります。「ビジネス」の人間に対して、「エンジニア」が口で説明しようとしても、なかなか上手く伝わりません。しかし、試作品(ただの絵でも構わないと思います)があるだけで、「ビジネス」の人間も理解し、仕様などについて議論することが可能になります。

建築の世界ではそれが当たり前のことかもしれません。お客さんに建築の設計図を見せても、なかなか上手く伝わらないですし、新しいアイデアを積み上げることが難しいです。なので、建築士さんは建築の模型を作ることで、誰もが実際のイメージを湧くことができ、建築の事を知らないお客さんからも新しいアイデアや要望などを引き出すことができます。

ものによって、「ウォーターフォール」思考で考えたり、「アジャイル」思考で考える。この「ウォーターフォール」と「アジャイル」の考え方は、ある種、「全体最適化」と「部分最適化」の考え方と似ているのかもしれません。

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