フリーという名の無職

音楽バンドにありがちな「方向性の違い」という理由で、ベンチャー企業も辞めてしまった後、次を決めていたわけではなかったので、しばらく途方に暮れてしまいました。

フリーという名の「無職」になりました。

ただちょうどそのタイミングで、知り合いから「もし暇なら手伝って」と声をかけて貰い、立ち上げ中のベンチャー企業から業務委託契約を受けてちょこちょこ仕事をすることになりました。

とはいえ、基本的には「フリー」な状態で、どこにも所属しない人になりました。
幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、社会人と、物心ついた時には既にどこかのコミュニティに属しているのが当たり前だったのが、28歳の時に初めてどこにも所属しない状態になりました。

初めは、とても自由な気分で、毎日何時に起きても、何時に寝ても良い、最高な状態でした。
ただ、流石にこのままダラダラ過ごしていても仕方ないので、今後をどうしようかと考え始めました。

コンサルからベンチャー企業の立ち上げを経験する中で、今更、どこかに就職するのも気が引けました。
どうせなら、起業をして、ゼロから何らかの価値を作り出せたらいいなと考えるようになりました。

朝はゆっくり起きて、昼から恵比寿のカフェで会社の事業計画を作り始めました。
世の中にある全ての業種の市場規模や成長性を調べ、コンサルばりに網羅的に市場マッピングを行い、魅力の高い所を絞り込もうとしました。

ただ、途中で気づいたのは、魅力の高い市場を見つけた所で、その市場を狙って、どうやって一人で事業として始めることができるのだろうという事でした。
当たり前といえば当たり前なのですが、「実現性」の軸で見たときに、ほとんど出来る事がなかったのです。
顧客ネットワークもない、売るプロダクトもない、あるのは目の前にあるPCくらいでした。

この辺りから、自分が途轍もなく楽観的すぎたのではと焦り始めてきました。
初めは自由に感じていた日々も徐々に焦りの日々に変わっていきました。

そんな日々の中、当時出版されたばかりの「ザッポス伝説」という本に出会いました。

衝撃を受けました

この本の影響を大きく受け、まずはHPやECサイトを自分で作れるようになろうと考えました。
自分のやりたいことや提供したい事を実店舗を持たずにやるには、Webしかない、Webサービスをやるなら自分で作れないと話にならないと思い、本屋で立ち読みしながらWeb制作の勉強を始めました。

ただ、その間、焦りもかなり強くなってきており、Web制作の勉強を黙々としているのも辛くなってきていました。
であれば、いっその事、Web制作自体を仕事にすれば良いのではと思い、Web制作の会社を設立することにしました。

こうして3ヵ月ほどの無職期間を経て、変な形で「FRINGE」というベンチャー企業を立ち上げることになりました。

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