前回、時間を生体リズムに合わせることで、やる気とパフォーマンスを最大化できないか検討してみました。検討したきっかけとしては、ダラダラしていた状態(自宅療養状態)から、やる気モードに切り替える事がなかなか出来なかった事によります。
結果、生体リズムに合わせる方法は脳と体には良いと思いましたが、根本的な解決(やる気モードに切り替わる)にはそれほど効果は出ませんでした。
根本的な解決方法は、ただ一つ、仕事を細切れに構成し直して、細切れ毎に結果が見える化されるようにした上で、淡々と作業を積み上げることでした。
作業をすると、勝手にやる気がちょっとずつ出てきます。ただ作業をしていく中で、難しい課題にぶつかったり、課題が複数出てきたり、ゴールの目標を高かったりすると、やる気が急に落ちてきて現実逃避(他事)をしようとしだします。なので、やる気を持続させるには、結果が出るスパンを極力短くして(出来れば1日~2日くらい)、仕事や課題を積みあがる形に設定することだと気づきました。
1.作業を始めやすいシンプルなスイッチ・環境を作っておく
2.作業が始まったら、出来る限りマルチタスクにならないように作業を階段上に設定する
3.ある階段まで登ったら、結果が見える化されるように工夫する
大きな目標やゴール、ミッションも大事ですが、それ以上に、そこに至るまでの細かな積み上げを確実にできるように設定することが重要な事だと思います。
結果の出ていないベンチャー企業が出資者や株主に対して、大きなKPI目標を立て続け、ひたすら「マルチプル」という空虚な幻想の掛け算を訴えているのを見ると、正直心が痛みます。(大企業においても、中身がよく分からない新規事業を織り込んだ中期経営計画を策定しているところもありますが。。)
マルチプルなんて掛け算よりも重要なのは、日々「1を足す」の足し算を確実にこなすことですから。そうした反面教師を横目に、「1を足す」努力を続けられるような工夫を考えていかなければいけないなと思いました。