コロナ禍での暇

前回のブログから1ヵ月ほど経ってしまいましたが、6月度はホテルの稼働も依然として回復はせず、大企業の出張関連も7月からがメインとなりそうです。一方で、観光客は先週の19日以降、県を跨いでの移動が可能になったことで、地方の観光地では少しずつ利用者が増えてきているようです。

コロナ禍の5月は感染防止対策準備

新型コロナウイルスによって登場した新しい生活様式と言われる感染防止対策については、当ホテルでは5月初めから実施してきており、朝食会場の「混雑具合の見える化アプリ」も開発して、既に6月から運用も開始しています。

清掃側もクルーズ船でも用いられた専用の消毒液(加速化過酸化水素)を使用した消毒清掃の研修(一方向に拭いて決して戻らない等)を行い、ホテルの客室や共用施設においての清掃の品質向上対策も準備できました。

5月から6月にかけては、ホテル館内の設備の見直しや修繕、感染防止対策として新たなオペレーションを組み込んだり(消毒清掃、キャッシュレス決済や検温、小分け朝食提供など)、更に全スタッフに対して社内研修を行ったり、コロナ禍の中でやれることはあらかた実施できました。ただ、残念ながら稼働自体には繋がってはいません。

感染防止対策もあらかた準備できたら、正直やることがない。。

コロナ対策を十分に行いその内容を発信したところで、そもそも宿泊需要がない現在、感染防止策自体はマーケティングには繋がりません。(勿論、マイナスではないですが。)

ただ、これだけ暇な時間が長くなってくると、スタッフ含めて本当に日々のやる事がなくなってきました(泣)

こうなってくると、後は需要シミュレーションをするくらいですが、それすらパラメータがかなり不透明なため、下手な期待をしてがっかりするくらいであれば、おおよそくらいにしておいた方がいいと思いました。

今後、出張自体も不要不急のものは減らされていくでしょうし、コンサート、学会、スポーツ大会、お祭りなどは最低でも秋までは自粛の雰囲気ですので、下手な中期的なシミュレーションをしても気分は落ち込むばかりです。

コロナ禍の暇を楽しむしかない?

それであれば、今年は如何に暇を楽しむかくらいに居直ってしまった方がいいのかなと考え始めています。

有名な飲食店において、これまで1日も休まず必死にやってきた店主さんが、このコロナ禍で急に緊張の糸が切れてしまい、お店を閉めてしまうケースというのも増えてきています。

市場がちゃんとある場合は、販促含めて一生懸命やった分だけ結果がでる事が多いですが、今のように市場が一時的に死んでしまっている時には、下手に頑張っても結果が出ない為、スタッフに当たり散らしたり、ストレスを必要以上に溜めたりして、いいことがありません。

「ゴール設定してそこに向かってひた走る」だけではない、不調の時期の過ごし方を経営を通して楽しみたいと思います。(せっかくの機会なので、デジタルトランスフォーメーション(DX)という名のアナログをデジタルへ移管する作業をやっていこうかなと思います。)

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