前回の記事に関連して、「マネジメント」と 「マーケティング」 がなぜ同じ原則で機能するのか考えてみました。
分かった事は、2つに共通することが、「人を動かす」ことだったからです。
前回も書きましたが、「常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える」ことができれば「人を動かす」ことができます。なぜならば、人は(自分も含めて)「常に自分の立場でのみ物事を考え、相手がどう思うかは考えない」のが普通です。
なので、相手が自分の事に興味を持って、自分の関心のある事項に対して質問をしてくれて、更に賞賛や承認を与えてくれるものならば、その相手のことを「マジで神、何でも聞いてあげよう」と思うからです。
殆どの人が承認欲求に飢えています。それに応えることが人のアクションを誘導する上で非常に重要ということです。ある種、宗教のコアの部分とも言えるかもしれません。
という事で、「人を動かす」という視点で、もう少し詳しく本で調べてみました。
すると、下記の6つが「人を動かす≒人に好かれる」原則と書いてある本を見つけました。
1.誠実な関心を寄せる
2.笑顔を忘れない
3.名前を覚える
4.聞き手にまわる
5.人の関心の在処を見抜く
6.心から賞賛する
上記の自分も早速、「マネジメント」と「マーケティング」でこの原則を実践してみました。
しかし、結果、思った以上にできません。。
まず、「マネジメント」の観点で、まずは目の前にいるホテルのスタッフに対して、「1.誠実な関心を寄せる」「5.関心の在処を見抜く」をしてみようと思いましたが、面談形式でもしない限り、直ぐに目の前の自分の仕事や自分の事に関心がいってしまい、全然実践できません。(年齢が15歳以上離れただけで、全く何に興味があるのか皆目見当もつかず、しかも途中で興味がなくなってしまいます。。)
「3.名前を覚える」はさすがに大丈夫なので、まずは「2.笑顔を忘れない」「4.聞き手にまわる」「6.心から賞賛する」からなら徐々に始めていけるかなと思っています。
次に、「マーケティング」の観点では、まずはターゲットとなる人を具体的に探して、実際にヒアリングを行い(4.聞き手にまわる)、どういった所に興味があるか(5.人の関心の在処を見抜く)を明確にすることだ、と頭でははっきり分かっているのですが、そもそもその最初の具体的な人探しから簡単に進みません。。こちらも、まずは身近な人から始めるのが良いかなと思っています。
先の「良い会議」の記事でも書きましたが、こうした原則や理論、抽象論の理解で終わるのではなく、具体的な実践に落とし込む事が「人を動かす」上でも非常に重要だと痛感しました。。