今日は、名古屋から東京へ出張し、FinTechのスタートアップベンチャーの全社ミーティングに参加しました。
全社ミーティングの内容としては、会社のミッションや事業方向性についての改めての確認、新しい人も続々と入社される中で組み直した組織体制についての共有、ダニエル・キムの提唱する「関係の質」の重要性の共有、そこからの互いのバックグランドを知る為のワークショップを行いました。
そのワークショップで行った事が、それぞれの個人の「人生グラフ」を書いて共有・発表するものでした。この「人生グラフ」の作成が思った以上に色々な意義を持ち、今後いろいろなチームでやってみたいなと思いました。
意義の一つとして、自分にとってこれまでの人生の整理になる事と、自分が人生において何を重視しているかが見える化することです。実際に「人生グラフ」をみんなで一斉に作り始めると、上下する起点となるイベントの内容や種類が、みんな全く異なるのです。重視する価値観が人によって異なることが分かります。
例えば、ある人は仕事ベースが中心の起点で、転職毎に分岐したり、ある人はプライベートベースが中心の起点で、失恋や結婚、出産などが分岐になったり、ある人は住んでいる場所ベースが中心の起点で、引っ越す毎に分岐していました。
もう一つの意義として、「人生グラフ」を共有、説明してもらうことで、履歴書以上にその人を知る事ができることです。どうしても履歴書だと、人生における結果を表す一つの肩書にしか過ぎません。一方、人生グラフであれば、イベントによる浮き沈みが分かるので、結果としての肩書の裏側が見る事が出来ます。
例えば、人から見れば大企業に就職したという一見良さそうに見える肩書が、その人の人生グラフでは、急降下しています。本人にとっては、望んでいない状態だったという事です。
更に、「人生グラフ」の作り方からも、その人がどう思考するのかも良くわかります。例えば、ある人はいきなりグラフの線から書き始めますし、またある人は年齢毎に点数をプロットから書き始めていきます、そしてある人は、年齢毎にイベントを先に書き始めます。
こうした個人の「人生グラフ」を作成し共有する事で、これまでどう生きてきていて、なぜ今自分がここにいるのかを他人に明確にコミュニケーションできると思いました。このワークショップを通じて、その後の仕事上でも、この人はこういう意義を以て仕事をしているから、こういう仕事を任せると更に活きるのではとか、マネジメントにも有効活用できるなと学べました。
今日は、そんな有意義な一日でした。