社会人になって、サラリーマン時代には「税金」と言えば、たまに郵送されてくる「住民税」の納付くらいしか具体的に支払っているイメージがありませんでした。給与明細には、「社会保険料控除」「源泉徴収税」とか記載はされていたのですが、税金を支払っている感覚は薄かったのが実際でした。
しかし、会社経営を始めてから、この「税金」というものが思った以上に種類があり、毎月何らかの支払手続きをしなければいけない事に直面しました。
まさか、この「税金」のせいで、キャッシュフローが大きく変動するとは全く知りませんでした。
とにかく、売上を上げて、売掛金を早く回収して、買掛金を出来る限りゆっくり支払いをすれば、キャッシュフロー的に全然問題ないっと思っていたのですが、そんなに利益を出していなくても、時間差で「消費税」という名のとんでもなく大きい税金を支払わなければいけなく、想定していたキャッシュフローがめちゃくちゃになった苦い経験があります。
なので、法人が支払う「税金」に関して改めて下記に整理しておこうと思います。
【毎月支払う税金】
1.源泉所得税(従業員の給料から天引きした毎月の所得税)→銀行に振込に行く必要がある。
2.市民税(従業員の給料から天引きした毎月の市民税)→オンラインバンクで支払う事ができる。
3.社会保険料(従業員の給料から天引きした毎月の社会保険料×2の金額)→口座振替しておけば、勝手に引き落とされる
【決算月+2ヵ月後までに支払う税金】
4.法人税(国に納める「法人の利益×〇〇%」でかかる税金)→銀行に振込に行く必要がある。
5.地方税(地方に納める「法人の利益×〇〇%」でかかる地方法人特別税+法人市民税+法人事業税)→銀行に振込に行く必要がある。
6.消費税(売上で貰った金額から消費税分を支払う)→銀行に振込に行く必要がある。
7.事業所税(事務所や店舗、ホテルなどを持っている法人は資産割、従業員が多くいる法人は従業者割として支払う)→銀行に振込に行く必要がある。
【1年に4回支払う税金】
8.固定資産税(法人が所有している建物や土地、更に減価償却する資産がある場合は、償却資産税も追加)→口座振替しておけば、勝手に引き落とされる
【6月に支払う税金】
9.労働保険料(従業員の給料から天引きした毎月の雇用保険料×2+労災保険料)→口座振替しておけば、勝手に引き落とされる
キャッシュが豊富でない創業時には、税金がどの種類がどのタイミングでどれくらいの金額でやってくるかを想定しながら運営をしないと、「黒字倒産」という悲劇にもなりかねないので気を付ける必要があります。