先週の木曜日と金曜日、数年ぶりに泊まりで出張に行きました。
場所は、福井県のあわら温泉の旅館と滋賀県の旅館の2軒です。木曜日はホテル退勤後の夕方に出て、あわら温泉に向かいました。名古屋からは2時間ちょっとで到着しました。
夕食を頂き、久しぶりに会社のメンバーと温泉に入りました。会議室で話す打ち合わせと違って、ざっくばらんに会社の方向性など振り返りの話もしやすい為、1年に1回はこうした機会は必要だなと思いました。
翌日は朝から昼まで、旅館の役職者の方と清掃の品質向上の話やDX化に伴うアプリの有効活用の話など現場の客室を見ながら3時間みっちりと打ち合わせしました。
その足で滋賀県に向かい、琵琶湖の西側を急いで駆け下りて、大型旅館に到着しました。
こちらもHoteKanを活用したいとの事で、若手のDXチームに使い方などを伝授しました。
大型旅館という事で、スタッフの数も多く、専属のDXチームがいるのは非常に羨ましかったです。
彼らも元々自分達で作ろうと開発していたようですが、開発費も重く(安くても500万円ほど)、なかなか1から作るのは大変と困っていたようでした。
そんな中、セミナーを通じてHoteKanを知ってラッキーだとおっしゃってくれました。
システム開発会社に頼んでも、なかなか細かい部分(仕様)は分かってくれないし金額も張る。一方で宿泊施設が自社で作ろうとすると、キントーンなど簡単なツール作成に頼らざるを得ず、なかなか思ったものが出来ない。というジレンマに陥っていたようです。
自分も同じ境遇だったので、良く分かります。DXに関しては、システム自体よりもオペレーションの理解が重要です。何をどういった状態で最適化するか、その制約条件と目的関数がぶれたまま、議論をどれだけしても局所最適になりがちです。
旅館という現場に行って、裏側を見せてもらう事で、色々知ったこともありました。
生産性向上の為、一人のスタッフがマルチタスク(朝食準備、フロント対応、客室清掃、夕食準備)設定されているのですが、人によって業務範囲がまちまちとなってしまっており、ある人はフロント対応に時間がとられる為、トイレ清掃はしなくて良いだったりで、業務単位での数値測定(1部屋何分で清掃完了など)が出来ず、各業務での基準設定が難しいようです。
そうなると、客観的な比較が難しくなってしまうため、どれくらいが早い遅いかが分からなくなってしまいます。
ビジネスホテルと大型旅館では運営の仕方もスタッフの動き方も全く異なりました。同じ宿泊施設という括りで見てしまえば一緒ですが、DXを考えるとなると、まるで異なる生き物です。
こうした事は現場に行ってみないと分かりません。出張をしてみて、改めてオフラインの重要性を感じることが出来ました。今後も少しずつ出張を増やしていこうと思います。