日中の気温は25℃以上と、ホテルの支配人として普段がっつりスーツの為、かなり暑さを感じている日々です。桜も完全に散り、徐々に春から夏に変化していく時期です。
妻が帝王切開での出産から1週間経ち、無事に退院しました。
まだ普通の生活(運動したり、仕事をしたり)は難しいですが、家に戻ってきただけで、自身の精神的な緊張がかなり緩和されました。
ワンオペ育児をしながら同時に3社の経営をしていると、プライベートも仕事も自分の後ろには誰もいない感覚があり(ゴールキーパー的な最終ラインのような感じ)、毎日かなりの緊張感を強いられました。
毎日緊張状態の為、普段の食事も「急いでこなす」となってしまい、到底ゆっくり味わうことが出来ませんでした。比較的に、「達成」や「解決」、目的やゴールといったギスギスした指向性が中心となり、「余白」や「ゆとり」、合意形成やコミュニケーションといったゆったりとした指向性がなくなっていました。
創造の環境
ギスギスした指向性でも生きていく事は勿論出来るのですが、そこには「創造性」が皆無となっていきます。
新しいモノや仕組みを作ったり、新しい事業を生み出したりしていくには、色々な人と話をしながら、緊張状態から少し離れた所で組み立てていくことが重要です。
プライベートも仕事もそうだと思いますが、何かあった時に、最終防衛ラインのあの人がいるという存在や信頼は非常に大事です。
経営者は最終防衛ラインそのものとなってしまうため、孤独な場合が多いですが、何らかの形で仮想の最終防衛ラインを作っておくことが良いかもしれません。
常時、緊張状態(交感神経優位)だと経験上、確実に鬱になります。
自身にとっての最終防衛ラインの安心を作るか、運動やサウナなどを行った後、ゆっくり休憩をして強制的に副交感神経優位な状態を作り出すかのどちらかをしないといけません。
今回3ヶ月の間ワンオペ育児が続き、緊張状態が続きましたが、食事・運動・睡眠を活用して何とか乗り切りました。
一方で、新しいアイデアや遊び、オモシロいことなどは一切考えたり、生み出すことはできませんでした。
新規事業やリブランディングなど「創造」系の仕事で必要なのは、ロジカルフレームワーク等ではなく、解決やゴールを持たない「安心」の上に成り立つ一見無駄とも思える「おしゃべり」「ぼーっとする」「観察」「妄想」「内省」ではないかと今回の経験から思いました。