先週末に続き、かなり暖かい陽気が続いています。
まん延防止解除に向けた動きとこの暖かい陽気によって、人々が外に出たくなる雰囲気を作っているようです。
当ホテルはまだそこまで稼働率に反映されていませんが、都心部の駅周辺のホテルでは、70%ほどの稼働率に上がってきており、先月の平均稼働率30~50%を大きく超えてきそうな気配です。
GoToトラベルもGW以降の開始を準備しているようで、春先から初夏にかけて大きく人の移動が再開されるかもしれません。
その前に3月21日以降の駆け込み春休み旅行・卒業旅行なども増えそうです。
ここからようやく、例年の7割くらいに戻るかもです。
インバウンドに関しては未だ難しい為、10割には到底戻らないでしょうが、コロナ前に80%で稼働していた所は60%くらいには復活するかもです。
ただ、いずれにせよ、宿泊事業の利益率はそれほど高くはなく、利益率が10%前後あれば良いところが殆どです。すると、7割まで回復しても赤字のPLは変わりません。
キャッシュフローとしては、今年の夏くらいからコロナ融資の返済も始まってきますから、4月以降定常的に稼働率が高く維持しない限りは、減っていく残キャッシュとの闘いとなります。
返済を止めてしまえば、追加融資は不可能となり、残り期間がPL収支によって自動的に割り出されます。
それでも稼働が上がってくると、これまで人員を少なく回していた事で、急に現場はバタバタと忙しくなります。すると、忙しいことで安心し、財務状況をおざなりにしがちです。
更に、急に忙しくなることでスタッフから不満が出始め、現場は紛糾します。結果、支配人や社長なども駆り出されることになり、肝心のキャッシュ管理が後回しになります。
忙しくない時であれば資金調達も動きやすいのですが、下手に忙しくなってしまうと、資金繰りをする時間もなくなり、日々に忙殺される恐れがあります。春先以降、人々が外に出て移動し始めることで、逆に資金ショートする宿泊施設が増えないかが心配です。