昨年末の12月15日(土)から突如として始めた「ランニング」ですが、現在も週2~3で継続出来ています。およそ2ヵ月ちょっと経ちましたが、血圧の減少効果と同時に、体重が2kgほど減り、身体がだいぶ軽く感じるようになりました。
もともとの「ランニング」をするきっかけとなった、「ランニングは集中力向上や脳に効く」という効果のほどは、未だにはっきりとは分かりませんが、一つ変わったことと言えば、職場でコーヒーを飲まなくても仕事ができるようになったことです。以前は、500mlほどのブラックコーヒーを机に置きながら、キリの良いタイミングで毎回飲んでいました。今はそれほど必要なくなりました。
また、初めはランニングも毎回(冬で寒いこともあり)気合を入れて行ってましたが(小学校の水泳スクールみたいに)、今は行かないと逆に気持ち悪くて気合を入れなくても自然と行けるようになりました。
継続による習慣化がされたようです。この「継続による習慣化」について、仕事や人生においても非常に重要なことだなと最近気づきました。「エイヤ!」と気合を入れなくても、淡々とアウトプットが出る基盤を積み上げていく習慣の凄さです。
どうしても世の中の情報は、派手なイベント(上場しました、M&Aしました、〇〇億円調達しました、結婚しました、家を買いました等)や達成した数値をベースにフォーカスが当てられる為、人々はそうした数値やイベントを会社や人生の最終目標(KGI)として設定し、そこからトップダウン式に各指標のKPIを設定して、週次・月次や四半期ベースにゴリゴリとPDCAを回していくことが多いと思います。
実際、自分もそれが普通の事だと思っていました。
しかし、この論理的には正しいやり方がなかなかどうして上手くいった試しがないのです。それは、KPIを設定して、その為のTo doを作成しようとすると、数値や結果が出る短期的な打ち手を中心に並べてしまうからな気がしています。
更にKPIは大概、時間軸とセットとなっており、時間に追われます。そうなると、自分で1からやるのは時間もかかってしんどいので、誰かそのヒントを持っていないか、最新の情報や有名な人に会っていけばその裏技を学んで一足飛びにクリアできるのではないかと、よく分からない会合に毎日行ったり、記事検索などネットサーフィンに何時間も費やしたりしがちです。
隣の芝生がめちゃめちゃ青く見える状態です。こうなってしまうと、ちゃんと自分で手を動かして理解もしていないのに、上滑りな浅い知識やその場凌ぎの打ち手を繰り返すことになり、結果上手くいかずKPIも未達になります。自分もKPIを設定して結果が出ない時には、この状態に陥って、焦りが雪だるま方式で大きくなった経験があります。
別にKPIの設定自体は悪いことではないのです。
実際に目標の途中経過であるマイルストーンを数値で見える化することは非常に大事です。
ただ、問題はKPIを到達する為の短期的なTo doを考えてしまうことです。重要なことは、KPIはただの結果としての指標だと理解し、KPIを達成する為の基盤づくりを1つずつ積み重ねられるようにTo doをつくることです。
そして、その基盤づくりには、To doにおいて日々のフロー(夢中)状態が重要です。そのためにはTo do自体が、その人の能力と比べて適度に難易度が高くチャレンジングな内容、もしくはその人の能力を存分に活かせるルーティン業務な内容(ランニングはこちらだと思います)であることが必須です。簡単すぎても退屈になりますし、難しすぎても不安に押しつぶされます。
To doにおいてフロー状態に入れてしまえば、継続性も担保でき、着実に基盤が積みあがっていきます。結果、どこかのタイミングでステップ関数のように結果が立ち上がり、KPIを達成できます。
自分も華やかな情報や数値をメディアで見てしまうと、ついつい惑わされて、日々のフロー(夢中)を忘れ一時的な頑張りや裏技がないかとつい探してしまいますが、ランニングを継続することで日常の継続的な積み上げ精神を忘れないようにしようと思います。