3連休は名古屋駅周辺など多くのホテルで満室となったそうです。
まん延防止が22日以降解除となり、人の動きも活発になってきています。一方で自身の生活は殆ど変わらず、ホテルと家の行ったり来たり以外は休みの日にランニングをするくらいです。(その間は2歳の娘を妻の両親に預けています。)
FRINGEとして、名古屋のPRE-STATION AIに11月に入居して今シーズンの3月末で一旦区切りとなります。4月からソフトバンクによって運営される形となり、新たに再度入居申請を行いました。
PRE-STATION AIとは、愛知県でのスタートアップ支援をするコミュニティになります。
場所としては、名古屋駅傍にあるWeWorkの一画を愛知県庁が借りる形で利用できます。専用のSlackにも参加でき、オンライン上で企業やVC紹介、イベントの招待をしてくれます。
11月からまだ半年も経っていませんが、既に4社ほど顧客候補となる企業をご紹介頂いており、大変有難いです。更に、2024年10月にSTATION AIという大規模施設が名古屋にできた際にそのまま移行できるようです。
PRE-STATION AIに参加してから、名古屋のスタートアップ起業家や学生起業家、社内起業家などに多く知り合うことが出来ました。人の良い方が多いと思いました。東京のスタートアップの人達はガツガツ、ギラギラした肉食系の人も多かったので対照的な印象です。
名古屋のスタートアップの方達のピッチ(投資家や潜在顧客に向けて事業説明をすること)を見る機会が増える中で、どの人達も資金調達を目指して頑張っている様子を見受けます。
スタートアップ自体が、通常の中小企業のビジネスの立ち上げ方と異なり、まだ何もない種の状態(シード)やプロダクトが一応できた状態(アーリー)から、お金というドーピングを一気に打ち込み、人を一気に雇い入れ、真っ赤な赤字状態から事業を立ち上げます。
ドーピングのお金をゴリゴリと減らしていきながら、事業として大きく拡大し、黒字更には上場(もしくは事業売却)まで持っていきます。
一方、ドーピングのお金が無くなればゲームオーバーです。
通常は、ドーピングのお金が無くなる前に追加のドーピングを打ち込みます。おおよそ2回までは打ってくれることが多いですが、それ以降は事業が立ち上がらなそうであれば、誰も見向きもしてくれなくなります。(死体にドーピングは打ちません。)
つまり、ビジネスとして成立する前に、先に資金調達をするのがスタートアップの特徴です。
そういう意味では、FRINGEはスタートアップ企業ではありません。
まずはPMF(プロダクトが顧客に使いたいと思われるかどうか)を確認後、売上と収益がある程度立ち上がってから、ビジネス拡張のために初めて資金調達をしようと考えています。
今日もエンジニアの役員と話す中で、最低でも役員以外のスタッフ(特にエンジニア)に十分な給料を払えるだけの収益は出てからしか、資金調達は考えられないよねと同意しました。そうでないと、VCの人達にも無責任と思うと話しました。
こうしたスモールビジネス的な立ち上げの方法がいいかどうかは正直分かりませんが、会社や起業メンバーのタイプによってビジネスの展開の仕方(相性)は変わってくるような気がしています。
PRE-STATION AIという枠の中で、みんな必死に頑張ってますと言っても、結果95%くらいは上手くいきません。実際スタートアップで華々しく散っていった人々がその後どこに行ったのか、殆どが分かりません。
そんな諸行無常の世界にて、一部の華やかに見える部分だけがフューチャーされ特集されます。その後ろにある幾千の屍の重なりをしっかりと目視しながら、FRINGEとしてSTATION AI移行後も参画してやっていきたいと考えています。