新型コロナウィルスは第2波とも呼べる感染者数の増加が起きており、それによって経済活動は制限され、もはや業種は関係なく売上が激減している状況になってきました。
B to Cの施設型ビジネスから始まった売上減少は、殆どの企業でコスト削減に舵が傾き、それによってB to Bビジネスである広告や工事や施工などの設備投資、それに伴う部材を取り扱うメーカーや商社なども一気に売上が下がってきました。
観光業に向けた税金投入(GoToキャンペーン)も自社予約からエージェント予約経由を促す事になり、旅行代理店への支払手数料(売上)と顧客流出だけが増え、直接的な観光業自体にお金はあまり入ってきていないのが実情です。
企業の内面を抉るコロナの影響
コロナによって各企業への財務的ダメージが深刻化する中、それとは異なるコロナの影響に関して最近感じるようになってきました。
それは、「精神的なダメージ」です。
私自身も、毎日の市場状況を追いかけながら財務シミュレーションを日々修正しているとストレスは知らない内に蓄積されていることを感じますが、「睡眠」「運動」「食べる」を意識的に行っていることで、閾値を超えずに比較的に正常な判断はできている状態です。
ただ私の周りでは、精神的なダメージが何かのきっかけで「ポン」と閾値を超えてしまった人が何名か出てきています。
元々、普段から深い睡眠が出来ていない人だったり、集中の時間が日常の中であまり取れていない人、仕事や情報を受動的に得ている人において多く発生している印象です。逆に、普段から能動的に動いている人はそれほど影響を受けてない感じです。
「不安」という凶悪な行動変容要因
見えない将来の不安を感じ続けると、人は壊れてしまうものです。
「自身でコントロールできるもの」と「そうではないもの」に分けて、そうではないものに関しては、なるべく考えないもしくは情報(SNSやニュースなど)を受動的に受けない努力が必要そうです。
そうでないと、必要以上に最悪のシミュレーションを頭の中で繰り返し、まだ何も起きていない状態でリカバリー不能な最悪の判断を下してしまう可能性が高くなります。必要以上に不安になる時は、冷静な判断が出来るまでは「動かない」ことも大切な戦略の一つかと思います。
いずれにせよ、「睡眠」が上手くできなくなってきたら、一つの危険信号ですので、走ってお風呂に入って寝るか、何もせずに(スマホでニュースなどは見ずに)ゴロゴロするか、人それぞれの精神回復方法によって、まずは不安から離れる努力をすることが大切です。