コロナ明け前

昨年の6月は、当ホテルの稼働率が過去21年で最低を更新しましたが、今年の6月はそれを更に更新しそうな状態です。。

緊急事態宣言自体は昨日から解除されたとはいうものの、どの企業もまだ様子見で動きは鈍い状況です。今週から少しずつ予約も入ってきてはいるものの、「オリンピック」「第5波」「まん延防止」などのワードで大企業ほど7月いっぱいまで様子を見る傾向を感じます。

一方で良いニュースとしては、大企業や中堅企業において職域接種が今週から大規模に進み始めており、接種者から出張OKなどになれば非常に有難い所です。

「外出自粛」という縛りによって、宿泊業(や航空業)はこの1年半以上スカスカの稼働状況を過ごしています。当ホテルでは稼働率は30~40%あるかないか、通常の売上高の6割減がずっと続いています。ただこれでも良い方のようで、京都では5月・6月と稼働率は1桁が平均と壊滅的な状況のようです。

JTBやHISなどの旅行代理店の多くも、大きな赤字にて規模縮小と旅行業のポートフォリオ比率を下げようとしています。まさか、旅行業がこれほどリスクの高いビジネスだったとは思わなかったことでしょう。自身もここまでの市場リスクは想定できませんでした。

この後ワクチン接種が順調に進めば、アメリカのようにマスクもせずに外出OKとなり、一気に航空業・宿泊業は共に大幅稼働し始めると思いますが、まだどのタイミングでそれが訪れるのか分からず、靄がかかったコロナ明け前といった感じです。

今週、ホテルにおいて社内全体ミーティングを1年ぶりに行います。

そこでも話す予定ですが、まずは1年半で負ったダメージ(累積損益)を今年の下半期でどこまで回復(累積利益で逆転)できるかがポイントとなります。

それまでは出来る限りキャッシュアウトしないように新規投資を抑えます。ダメージをゼロまで戻してプラスまで回復したら、そのプラス分をコロナ禍で耐えてくれた社員に還元し、そこからようやくリスタートです。

このコロナ禍の中、来館してくれていた既存顧客(法人)を分析し、そうした顧客が持つニーズに応えれるサービス展開(朝食の充実など)に集中していこうと思っています。

これまではベース顧客に対する分析やニーズ抽出などは特にしておらず(何もしなくても来てくれるだろうという甘い考えがありました。。)、女性や個人利用の+αを増やす分析や戦略ばかりを考えていました。

今回こうした未曾有の危機に陥って初めて、他ではなくわざわざ当ホテルを選んでくれる顧客の大事さを知りました。

+αは市場の変化によって一気にゼロとなってしまいます。

ベース顧客でしっかりと収益を出して、事業を継続させる。

言ってしまえば当たり前のことですが、当たり前だった事が吹き飛んでしまうと、通常運転自体が実はとても難しく(絶妙なバランスの上に立っていて)有難いことなんだと気付くことが出来ました。。

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