「呉子」から学ぶ「強い組織の作り方」

以前、「孫子の兵法」から学ぶ「強い組織の作り方」という記事にて、「孫子の兵法」を持ち出しましたので、今度は「呉子」から学んでみたいと思います。

私自身、これまでどの会社に所属してみても、どれだけの時間を過ごしても、やはり「マネジメントの虎の巻」はなかなか発見できません。

「ダメな人を首にして、優秀な人だけを揃えてみたら、最強の組織になるのでは」とやってみようとしても優秀な人を揃えれなかったり、「やっぱり2:8の理論があるから、結局は相対的なお互いの評価の中で組織は作られるのかな」と思って諦めてみたり、「じゃあ相対的にイケてる人だけを重宝して、あとは適当にお任せしておけば良いかな」とやってみたら、そのイケてると思った人のパワハラによって人が辞めまくったり、「じゃあ、とにかく全員に期待して、とことん教育して育てようと」近くで一緒にゴリゴリやり過ぎて、人が疲弊して辞めてしまったり、「じゃあ、適当な距離であんまり絡まず、お任せしてみよう」としてみたら、いつの間にかコミュニケーションしなさ過ぎて、お互い思っていない事で疑心暗鬼になってしまったり、まぁ何が正解なのか全く分からないまま、常に試行錯誤しています。

試行錯誤する中で、最近は「呉子」の「励士第六」にある下記の内容を参考にしています。

号を発して令を布き、人楽しみて聞く。
(号令を出して、命令をすれば、人々がこれを楽しんで聞いてくれる事。)
師を興して衆を動かし、人戦を楽しむ。
(軍隊を編成して人々を動かせば、人が戦いを楽しむ事。)
交兵刃を接し、人死ぬを楽しむ。
(お互いの兵が刃を交えて、人が死ぬのを楽しむ事。)
此の三者、人主の恃む所なり。
(この3つこそが、君主がたのみとすることです。)
之を致すには奈何。
(その3つを実現するには、どうしたらいいのか?)
君は有功を挙げて之を饗に進め、無功にして之を励ます。
(君主が功績のある者を選んで宴席に招待し、功績のない者にも励ますことです。)

つまりは、組織の中で相対的に結果を出しているイケている人には、ちゃんとした形で報いると同時に、結果を出してないイケてない人にも、ちゃんと声を掛け、鼓舞してあげることが大事と言っているのです。このことは、これまで意外とやれていませんでした。

最近は「意識的に全員に声を掛けるようにする」&「結果を出している人には何らかの報酬を出す」ように気を付けています。

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