今年も12月30日。「良いお年を」と言える最後の年末です。
今日までに今年中のことを全て片づけて、大晦日はすっきりした気持ちで新年を迎えましょうというのが、この言葉の意味合いのようです。
まだ今年の帳簿をつけられていないので、それを今年最後の仕事にして、終わったらランニングしてサウナに行こうかなと考えています。宿泊業は当然、年末年始も休みなく、妻は今日も出勤しています。家では双子の男児が掃除した場所をことごとく無に帰していっています。
今年を振り返ると、本厄からスタートし、1月は在宅育児の日々、2月はJR西日本ヴィアインさんと導入支援の打ち合わせ、湯元舘さんで導入支援説明会、3月はピッチ登壇に初めて出るようになりました。
4月、今年HoteKanが立ち上がらなければ、FRINGEは解散、また自身一人になる可能性が出てきました。これまで開発のスピードに合わせて営業サイドを抑えていた部分がありましたが、逆効果だったのかと反省し、一気に営業サイドから開発を押し上げる方針に変更しました。
5月に入ると、愛媛県のTRY ANGLE EHIMEの選考に進み、金融機関を通じた営業先の紹介も進め始めました。同時に、自身で運営するホテルも利益重視志向から投資重視志向に切り替え、従業員が働きやすい環境の構築、施設の修繕・更新、お客様へのサービスの向上にお金を惜しまない形に替えました。
6月はNECネッツエスアイさんとも出会い、様々な方の力を借りて、HoteKanを広めようと思いました。
そして7月、展示会に初出展しました。関西のホテルレストランショーで、3日間ぶっ通しでしたが、非常に良い経験になりました。エンジニアも参加してもらい、実際のホテルの声を直接聞くことで、何が本当に必要で何が要らないかが明確に分かりました。
直接リードにはならなくても、プロダクトの開発方向性が非常にクリアになります。また展示会のブースの見せ方を工夫しないとお客さんが入ってこないという事も実地で経験できます。事業を表す一言、そしてワンセンテンス、画像、イラスト。オンライン上では分かりにくい反応をオフラインだとダイレクトに感じる事ができます。
TRY ANGLE EHIMEの正式採択が決まり、8月~12月で計6回、愛媛(道後温泉)に行きました。
9月、清掃会社のリウシスで年に数回もない幹部会を行い、会社を今よりも公的な器になることを宣言し、各自の意識変革を促しました。
自身が監査役を務める妻の父の会社の創立70周年イベントに参加し、OB社員ともお会いする中で企業が人と人の数珠繋ぎで成り立っている事を体感しました。
10月はCNBベンチャー大賞でピッチをして、他の登壇者のレベルの高さ、自身のピッチ資料のレベルの低さ、PR動画の必要を痛感しました。これまでピッチに対してネガティブな印象が強かったですが、実際に登壇してみて、しっかり負けると学びが多かったです。
またTRY ANGLE EHIMEを通じて、様々な事業者、起業家の方と知り合え、自身のホテルでちゃんとしたサウナを作ろうと思いました。(論理の飛躍がすぎる。。)
そして、10月16日に1,000万円をかけて、ホテルの配電盤を交換し、これで先20年は安心して電気供給ができそうです。
11月、家を引越し、3人の子どもを抱えながら引っ越しの準備をするのがどれだけ大変だったか中々できない経験でした。
そしてLAUNCHPAD SEED。決勝の舞台に登壇できるとなり、嬉しいと同時にピッチのクオリティを上げないとIVSのレベルを下げる事となり迷惑をかけてしまうというプレッシャーがめちゃめちゃ襲ってきました。
ただ、決勝の1週間前は愛媛に出張。ピッチ資料を作成する時間がありません。
急遽、名古屋から車で愛媛に向かうことにし、片道7時間でピッチ資料を作成、帰りの7時間でひたすらピッチ6分間を繰り返すという怒涛のスケジュールで臨みました。
更に、LAUNCHPADの2日前から博多でNECネッツエスアイさんと展示会、前日は国際ホテル旅館さん主催のホテルの効率化に関するセミナー登壇、なかなかピッチ練習する時間がありません。
飛行機の中、電車の中でずっとボソボソとピッチ練習しました。11月29日、LAUNCHPAD当日、エンジニアは風邪を引き、東京にはこれず独軍で臨みました。有難いことに、トリプル受賞することができ、その後、とんでもない数の投資家・VCの方から連絡を頂きました。
残念ながら宿泊業からのレスポンスはありませんでしたが、前日の国際ホテル旅館の講演でのご縁で4社のHoteKan導入が進みました。
12月は熱海、箱根、松山、道後と車を飛ばしてお客様と直接話をして、有難いお時間を貰いました。今後もこうした現地に行って声を聞くことを大事にしようと思いました。
ホテルの共用廊下の全張替工事を行いながら、年明けからの朝食改善で3升炊きの炊飯器を購入し、200Vのコンセント工事を行って、給湯循環ポンプと周辺配管を更新工事して、まだまだやりたい修繕はありましたが、とりあえずの本日の年末を迎えました。
今年は、行動することで、色々な場所、色々な人にお会いできました。それによって、見える範囲も変わり、また生きていく上での価値観も変わっていきました。
本厄という名前通り、めちゃめちゃ大変な1年でしたが、「榊の水替え」「道路のゴミ拾い」「整理整頓」「靴磨き」「風呂掃除」「ランニング」「サウナ」だけはちゃんとやっていたお陰か、無事に生きることができました。感謝が増えた1年だった気がします。
大晦日は静かに過ごせることを願いながら(ホテルからの突電があるかもですが。。)、皆さんも良いお年をお迎えください。