緊急事態宣言も4回も出てしまえば、「平時」が逆にレアな状態になってきております。
更に店ではお酒は完全にアウトという内容になっています。
感染防止の切り札が「禁酒法」とは実に優等生的な発想でビビります。
お酒はコロナも蔓延、犯罪も助長される悪魔の飲み物だと言われ始めれば、まさに禁酒法そのものになっていくでしょう。キャリー・ネイションではないですが、お酒に手斧(=金融機関の圧力)が振りかざされる直前だった事に、権力の恐ろしさを感じます。ここまでくると、酒類業者さんも流石にブチギレて良い状況です。
一方で、愛知県では今週から県の独自の対策に移行し、飲食店は9時まで営業(お酒もOK)が出来ることとなりました。その為、ここからある程度の宿泊予約が期待できるかと思っておりましたが、それほど動きはなく、厳しい状況はずっと続いています。
6月までの苦しい状況の中、7月以降に期待をしていた宿泊業者が殆どだったと思いますが、今回の8/22までの東京の緊急事態宣言によって、「絶望した」「借入返済の見通しがなくなった」「死も意識する」「一家心中」「夜逃げ」「自己破産」という言葉が全国の宿泊事業者から聞かれるようになってきました。
たかだか一つの宣言ですが、とんでもない威力を発揮します。
出張、ライブイベント、修学旅行、運動会、学会、展示会が全て吹き飛びます。
施設によっては、まるっと売上が吹き飛ぶ所もあります。うちも6割は吹き飛び続けています。
昨年は解除期間が半年以上あったことでその期間は稼働が多少戻ったり、GoToトラベルもあり、大ダメージとはいえ多少の回復期間がありました。今年はほぼ解除(回復)期間がありません。
また、観光や宿泊業は休業要請もない為、支援金もありません。外出自粛施策に振り回されながら、自助のみで闘い続けるしかない状況に、声にならない悲鳴が至る所で起きています。
一方で、業種によってはコロナ禍=リモートワークくらいの影響力しかない所も数多くあり、実際の全体税収も上がっている状況です。自粛施策が解除されれば、動き出す部分も多いかと思います。
7月中の感染者数の推移とワクチン接種率、そして来週オリンピックが始まる事での変化が国内の空気感にどれだけ影響を与えるか、ただただ見守る事しかできません。